冬に大流行する食中毒!感染性胃腸炎とは?食中毒の症状や予防、対処法、消毒剤の作り方
毎年、冬に大流行する食中毒が「感染性胃腸炎(流行性おう吐下痢症)」です。「食中毒は夏」というイメージが強いようですが、発生件数でいえば、むしろ冬の方が多いということをご存じでしょうか?その発生原因は、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどの「ウイルス」にあります。今回の男の家事は、冬に大流行する食中毒!感染性胃腸炎について、食中毒の症状や予防、対処法、消毒剤の作り方などを紹介します。
夏と冬では違う「食中毒」の原因
食中毒の原因は、11月~3月に流行する「ウイルス性」と、5月~9月に流行する「細菌性」があります。
冬の食中毒は、ウイルス性のため、同じくウイルス性であるインフルエンザの流行パターンと似ています。
ノロウイルス食中毒
ノロウイルスは手指や食品などを介して感染します。特に、カキなどの二枚貝にウイルスがついている場合があり、生や十分に加熱せずに食べた場合に感染します。他にも、感染した人からの感染、特に便や吐いたものを通じて感染します。
感染経路のほとんどが経口感染です。健康な人は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせて死亡することがあるので注意が必要です。
ノロウイルスの症状
潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間。主な症状は吐き気、おう吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度の場合が多い。通常は、これらの症状が1~2日続いた後、治癒します。
ノロウイルスの予防
●手を介して経口感染します。手洗いがとても重要です。特に排便後、また調理や食事の前には石けんと流水で十分に手を洗いましょう。ノロウイルスは細菌の約30分の1と小さく皮膚の角質層に入り込むので注意が必要です。石けんにはノロウイルスを消毒する効果はありませんが、皮膚の汚れを落とすことでノロウイルスを減らすことができます。石けんを使った手洗いでは、10秒間のもみ洗いと15秒間の流水でのすすぎを複数回繰り返すことが効果的です。2回繰り返すと、ノロウイルスの残存率を約0.0001%まで減らすことができたとする実験結果があります。
●子どもが感染した時、便や吐物を処理は、使い捨て手袋やマスク、エプロンを着用します。処理後は石けんと流水で十分に手を洗いましょう。手袋やマスクは消毒して捨てます。エプロンは熱水洗濯もしくは消毒します。
●カキなどの二枚貝を調理するときは、中心部まで十分に加熱します。(中心温度85℃1分以上の加熱が必要です)
ノロウイルスの消毒剤のつくり方と使い方
次亜塩素酸ナトリウムは、市販の漂白剤(塩素濃度約5%)である「ハイター」や「ブリーチ」を250倍希釈して作ることができます( 例:5Lの水に漂白剤を20ml)。消毒剤は、スプレーボトルなどに入れて使用します。ハイターとブリーチの違いは、洗浄成分の有無です。
- ハイター:次亜塩酸ナトリウム+洗浄成分
- ブリーチ:次亜塩酸ナトリウム
1:調理器具の消毒
洗剤などで十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm)で浸すようにペーパータオルなどで拭く(加熱できる物については熱湯での加熱が有効)
2:ドアノブ、カーテン、リネン類、日用品
次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200~500ppm)で浸すようにペーパータオルなどで拭く
3:トイレ・浴槽
次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度300ppm以上)で浸すようにペーパータオルなどで拭く
4:おう吐物・ふん便による汚染場所
- 次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度1000ppm)を入れることが望ましい)
- 次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm)で浸すようにペーパータオルなどで覆うか、拭きとり、その後水拭きする。
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参考