【自活できない夫】妻に先立たれた夫は早く死ぬ

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「掃除なんていつでもできる」「料理なんて難しくない」と思って、家事をなおざりにしてきた夫は多いのではないでしょうか。しかし、定年してからもなお、家事をしてこなかった夫には、不幸な現実に直面するかもしれません。今回の男の家事は、「自活できない夫が、妻に先立たれた夫の平均寿命が短い」ことについて考えてみたいと思います。

一人暮らしの高齢者が増加

2018年の「平成30年版高齢社会白書」では、2016年の時点で、65歳以上で1人暮らしをする「独居老人」の数が約656万人と判明しています。男女別では、男性で5人に1人、女性では4人に1人が、一人暮らしをしています。そういった配偶者と死別した人は、「没(ボツ)イチ」と呼ばれることが多くなりました。

妻を亡くした男性は“短命”という現実

2012年、アメリカのロチェスター工科大学の研究において、「妻を亡くした男性は、平均よりも早死にする可能性が30%高い」との結果発表がありました。併せて「夫を亡くした女性には、男性のような傾向は見られなかった」とのことです。

さらに『人口統計資料集(国立社会保障・人口問題研究所:2005年』では、

「配偶者がいる男性の平均寿命が79.06歳なのに対し、1人暮らしの男性は70.42歳で、未婚男性は約9歳近くも短命」という報告があります。

自分で生きる「自活する」能力が低い夫

2016年の総務省「社会生活基本調査」を見てください。

2016年の「家事関連に費やす時間」の調査データでは、

共働き家庭が1日平均 :妻は4時間54分、夫は46分

専業主婦家庭の1日平均:妻が7時間56分、夫は50分。

「共働き」「専業主婦」どちらのケースにおいても、夫は「ほとんど家事」をしていないことがデータに出ています。

妻を亡くした夫が短命な理由

家事とは、「衣食住」を快適に過ごすために必要なスキルです。多くの男性は、子供の頃は母親に、結婚してからは妻に、家事を委ねていました。しかし、「家事は人が生きていくためのスキルと考えるならば、大人の男性も、ぜひ習得しておきたいスキルと思います。

  • 栄養や家計のバランスを考えた食事
  • 衛生的な住まいや衣類の維持

まとめ

「家事は、いつでもできる」「家事なんて簡単」と多くの夫が考えているようですが、いざ、一人になったときは「妻がいないと、何もできない自分」がいることに気づいた時は、もう遅いかもしれません。

参考:

平成30年版高齢社会白書(概要版)(PDF版)|内閣府

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