歯みがきのちょっとしたコツで防げる口臭と歯周病
自分の口臭って気になりませんか?日本在住の外国人に「日本人の口臭についてどう思っているか」という調査※では、72%の人が「日本人の口臭を不快に思ったことがある」と回答したそうです。口臭の原因の一つに「歯周病」があります。歯周病は、アルツハイマー病や心筋梗塞など、重大な病気の原因の一つとされています。今回の男の家事は、毎日の歯みがきのちょっとしたコツで口臭と歯周病を予防する方法を紹介します。
※オーラルプロテクトコンソーシアム:オーラルケアの実態に関する意識調査
口臭と歯周病の原因
口臭と歯周病の原因は、「口内フローラ」と呼ばれる口の中の細菌環境です。虫歯の原因となる菌は「プラーク(歯垢)」という集合体をつくっています。プラークは、炭水化物や砂糖などの糖分を酸に変換し、歯を溶かし虫歯の原因をつくります。つまり、「プラーク(歯垢)」の除去が口臭や歯周病、虫歯の予防につながります。
臭いだけではない歯周病の怖さ
歯周病は、口臭だけでなくさまざまな病気を引き起こします。歯周病菌は、歯ぐきの血管から侵入し、心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病の悪化、骨粗しょう症など、多くの病気の誘発原因となっています。
歯周病と口臭を予防する、歯みがきのコツ
歯周病や口臭の予防は、歯みがきが一番です。
歯みがきは、1日何回?
これまでは「1日3回」と考えられていましたが、回数よりも「1日1回、時間をかけてきっちり磨く」ことが大切です。口内細菌が繁殖しやすい夜に磨くのがおすすめ!歯みがきの仕上げに「液体歯磨」の利用によいでしょう。
歯ブラシは、「普通〜よわらかめ」がおすすめ。また歯ブラシによるブラッシングだけでは、歯と歯の間のプラーク(歯垢)は、61%しか除去できないといわれています。デンタルフロスを併用すると79%、歯間ブラシを加えると85%まで除去できる、というデータもあります。
歯みがきは、食後20分たってから
食後の歯は、酸性のため傷つきやすくなっています。唾液によって口内が中性になってから、歯みがきをするとよいでしょう。
舌みがき
舌の上にある「白っぽいもの」は、プラークで口臭の原因です。強力なバイオフィルムによって、水でゆすぐ程度では取り除くことができません。専用の舌ブラシで、舌をブラッシングしましょう。
1日1回就寝目に丁寧に
就寝前に丁寧に歯みがき、朝は液体歯みがきの使用などもよいでしょう。しっかしとした歯磨きは、インフルエンザの予防に効果的といわれています。定年後の男性は健康寿命の延長に、働き盛りの男性はビジネスマナーの一つとして、オーラルケアに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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