「胃腸と美肌によい」大根の栄養【男の料理】

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大根おろしや煮物、たくわんなどの漬け物、切り干し大根など、日本料理に欠かせない「大根」。今回の男の家事は、実はおいしいだけでなく、胃腸にとっても良い大根の栄養を紹介します。

大根とは?

大根の原産は、アジアの暖かい地方や地中海だといわれています。日本では、古事記の中で「すずしろ」「おおね」の名前で記述され、古くに伝わったと予測されます。

大根の栄養

大根には「ジアスターゼ」という炭水化物の消化を促す消化酵素が含まれています。ほかにも、焼き魚の黒く焦げた部分に含まれる発がん物質の無効化をはじめ、高い解毒作用も期待できます。焼き魚の付け合わせは、栄養面でも相性が良いのです。

大根の辛味成分のソチオシアナートには、胃液の分泌を高めて消化を促進する働きを期待できます。さらに、大根に含まれている豊富な不溶性食物繊維には、便のかさ増しや腸の動きを刺激するため、便秘がちな人や吹き出物がでやすい人にも効果が期待できます。

大根は「根」「皮」「葉」で栄養成分が異なります。「葉」にも栄養がたっぷりなので、葉付きの大根があれば有効に利用したいものです。

<根の部分>

■ビタミンC

コラーゲンの生成に必要な栄養素です。皮膚や粘膜の健康に役立ちます。強い抗酸化作用により、がん予防・シミの原因になるメラニン色素の合成を抑制したり、血中の悪玉コレステロールの低下・血圧の安定による動脈硬化や心疾患などの予防に期待できます。水溶性のビタミンで加熱に弱い。鉄分の吸収を高めます。

■ジアスターゼ

生の大根に含まれる「アミラーゼ(ジアスターゼ)」という消化酵素が炭水化物の消化を促す。ただ熱に弱いため加熱すると効果がありません。

■イソチオシアネート

殺菌作用があり、肥満の原因となる活性酵素を無害化し、代謝を活性化します。

<皮の部分>

■ビタミンP

毛細血管を強くします。脳卒中の予防に効果が期待できます。

<葉の部分>

■ビタミンA

肌や粘膜の健康の維持や、暗いところの目の調節機能を高めます。皮膚や粘膜を正常に保ち、免疫力を維持します。感染症予防や抗酸化作用、がん予防効果などが期待できます。

■ビタミンB1

糖質をエネルギーに変換します。

■カルシウム

骨や歯の形成を助けます。血液の凝固にも関与しています。成長期にカルシウムが不足すると成長が抑制され、成長後に不足すると骨がもろくなります。イライラの発生を防ぎます。

■鉄分

血の元になります。酸素と二酸化炭素を運搬するヘモグロビンの構成成分として、赤血球や筋肉にも欠かせない成分です。貧血予防が期待できます。

<薬効>:消化不良、胃酸過多、がん予防、動脈硬化、胃潰瘍、胃炎、便秘

大根の旬

スーパーなどで一般的に多く出回っているのが青首大根です。1年を通して流通しています。寒い時期は、甘みとみずみずしさがあり、夏場は辛味に強い。葉に近く太い方が甘みがあり、下にいくほど辛くなります。

●春大根   4月~6月:淡い味わい

●夏大根   7月~9月:辛味が強い

●秋冬大根  10月~3月:甘みが強く、みずみずしい

おいしい大根の選び方

葉があれば青々としているもの。根が白くハリがあり、重く、みずみずしさのあるもの。

大根の保存方法

葉を切り落とし、新聞などにくるんで涼しいところ(5℃前後)で保存します。

おろし方で味が変わる

  • 辛味成分のイソチオシアネートは、時間がたつと減少しますが、ビタミンCも減少します。
  • 辛い大根おろし
  • 大根の先を使う。力をこめて直線にすりおろす。すりおろしてから、5分ぐらいが辛味がピークに!その後は辛味が減っていく。
  • 甘い大根おろし
  • 大根の首を使う。輪切りした側面から円を描くようにすりおろす。

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