知っておきたい「寒中見舞い」のマナー【喪中・ビジネス・年賀状の出し遅れ】
「寒中見舞い」には、いろいろな使い方ができることをご存じですか?今回の男の家事は、正月を過ぎてから送る挨拶状「寒中見舞い」の知っておきたいマナーを紹介します。
「寒中見舞い」の使い方例
「寒中見舞い」は、一年を通してもっとも寒さが厳しい時期に送る“季節の便り”のひとつです。相手の体調を気づかうとともに、こちらの近況を伝えます。「寒中見舞い」は、季節の挨拶のほかに、いろいろな使い方ができます。
喪中の方あてに使う
- 喪中の方へ、年賀状の代わりに出す挨拶状に。
- 相手が喪中と知らず、年賀状を出してしまったときの欠礼の手紙。
喪中の方が使う
喪中と知らずに年賀状をくださった方に欠礼のお知らせや、お返事として使う。
松の内を過ぎてから使う
- 年賀状を出すのが遅くなり、松の内を過ぎてしまったとき。
- 年賀状をいただいた方への返礼を松の内に出していないとき。
- 年賀状を投函したあとに、お歳暮をいただいときのお礼状。
ビジネスのご挨拶に「寒中見舞い」
一斉に届く年賀状は、仕事先で埋もれがちです。仕事初めのときは、先方も挨拶まわりなどで忙しい時期です。年賀状の代わりに「寒中見舞い」を出すことで、取引先にアピールするという方法もあります。
「寒中見舞い」の内容と構成
「寒中見舞い」は、時候の挨拶や挨拶状の理由(年賀状の返礼や喪中の説明など)、近況報告、相手の体調を気づかう言葉などを簡潔に盛り込みます。
- 寒中見舞いの挨拶:冒頭の挨拶ですので、少し大きめに書きます。
例)寒中お見舞い申し上げます。
- 時候の挨拶:省略することもできます。
例)厳寒の候、いかがお過ごしでしょうか?
例)毎日寒い日は続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
- 寒中見舞いの理由:状況によって内容が変わります。
例)当方、昨年○月 母○○(享年○歳)が他界いたしたため、年頭のご挨拶を遠慮させていただきました。
- 近況報告:具体的に書くと喜ばれます。
例)おかげさまで私どもも無事に暮らしております。
- これからのおつき合いをお願いする言葉:挨拶状として使う場合。
例)本年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
- 相手の体調を気づかう言葉:本来の目的ですので、必ず書きます。
例)厳しい寒さが続きますが、何卒お身体を大切にお過ごしください。
- 日付
例)平成○○年 一月
段落の書き出しは、1文字下げて書くと美しいレイアウトになります。年賀状で挨拶できなかったときなど、「寒中見舞い」は、大切な相手とのコミュニケーションアイテムです。上手に活用して末永いおつき合いをしたいものですね。