【ビジネス用語で男の家事】料理の段取りは「かんばん方式」で考える

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料理を作ったら妻に「段取りが悪い」と言われたことはありませんか?実は、【妻が嫌がる、夫の手料理9パターン】も、夫の段取りの悪さに妻がイライラしていることが伺われます。今回の男の家事は、【男性の家事講座シリーズ】として、料理の段取りをトヨタの有名な「かんばん方式」で解説していきたいと思います。

料理は段取りが大切

食材の準備や下ごしらえ、調理、盛り付けなど、料理にはいくつかの工程があります。工程に必要な作業と時間を想定し、料理を進めることが大切です。

トヨタの「かんばん方式」とは

生産性を高める方法としてトヨタの「ジャスト・イン・タイム」が世界的に有名です。「かんばん方式」は、「ジャスト・イン・タイム」を実現するための工程管理手法のことです。ポイントは「何を、いつ、どれだけ、どんな方法で部品が欲しいのか」を考えて生産すること。実は、料理の段取りも「かんばん方式」が応用できるのです。

参考:ジャスト・イン・タイム/トヨタ より

「ジャスト・イン・タイム」とは、「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」という意味です。
自動車のように3万点にものぼる部品から造られている製品を、大量にしかも効率良く生産するためには、部品の調達などのために、ち密な生産計画を立てる必要があります。
その、生産計画に応じて「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」供給できれば、「ムダ、ムラ、ムリ」がなくなり、生産効率が向上します。

ナポリタンの段取りを「かんばん方式」で考えてみる

例として、ナポリタンのレシピをもとに、図式化したのが下記です。

ナポリタンのレシピ(2人前)

  • 道具:フライパン、大鍋(スパゲティ湯がき用)、ザル、炒め用ヘラ、包丁
  • 材料(2人前):スパゲティ200g、ウインナー5本、ピーマン1個、ニンジン1/4本、たまねぎ1/4個、ニンニク1片、トマトケチャップ大さじ4、ウスターソース大さじ1、唐辛子1/2本、オリーブオイル大さじ1、塩(スパゲティ湯がき用)
  • 工程

1:鍋に水と塩を入れて火にかける。沸騰したらスパゲティを湯がく。

※パスタ100gにつき水1リットル、塩5gが目安。

2:ニンニクみじん切り、唐辛子輪切り、ニンジン細切り、たまねぎ細切り、ピーマン細切り、ウインナー5ミリ程度の輪切り。

3:フライパンにオリーブオイルと「2」のニンニクを入れて弱火。

4:「3」のニンニクの香りがたったら、残りの「2」を入れて炒める。

5:野菜がしんなりしたらウスターとケチャップを入れて、軽く炒める。

6:「1」のお湯を100ccほど取り分けます。

7:「1」の麺が茹で上ったら、ザルに揚げて水気を切り、「5」に入れて炒めます。

8:「7」の麺の状態をみて「6」のお湯で濃度を調整。具と麺がからまったら出来上がり。

ナポリタンの作業工程を検討する

スパゲティの調理工程は、大きく「①麺を茹でる」「②ソース作り」の2つに大別できます。

①麺を茹でるのに必要な時間

2人前(200g)のスパゲティに必要な水は2L:沸騰するのに10分間。

スパゲティを茹でる時間:8分間。

お湯が沸騰してから麺を投入し、茹で上る時間は18分間です。

②ソース作りに必要な時間

ナポリタンの場合、具材を切り、フライパンで炒め、調味する、比較的シンプルな作業です。

「ソース作り」の段取り「3」「4」の作業は、麺が茹で上る18分間完了するようにします。

「何を、いつ、どれだけ、どんな方法で部品(材料)が欲しいのか」

1.「何を」鍋に水を入れ火にかける。

2.「いつ」:麺が茹であがるまでに

3.「どれだけ」:2人前の具材を切り、

4.「どんな方法で」:具材を炒め、ソースにした状態で用意する。

5.「完成へ」:茹で上った麺をソースで炒める。「1」「2」と「3」「4」の準備がぴったり合うようにできれば「ジャスト・イン・タイム」の成功です。

まとめ

料理初心者の男性は、レシピを見ながら作ることが多いことでしょう。レシピを見るときは、「かんばん方式」で作業工程を確認してから、段取りを考えてみてはいかがでしょうか?最初は、工程を紙に書き出してからも良いでしょう。
定年後に料理に挑戦する男性は、段取りを考え、手先を使う。味見や香りなど、五感を刺激する「料理」は、脳トレ効果があり、ボケ防止にも良いとされます。

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