重曹とセスキ炭酸ソーダの特徴と違い

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ナチュラルクリーニング用の掃除剤として人気の高い「重曹」と「セスキ炭酸ソーダ」。「重曹は知っているけど、セスキ炭酸ソーダは何が違うの?」「どんな汚れに効くの?」「重曹とセスキ炭酸ソーダの使い分け」など、今回の男の家事は、重曹とセスキ炭酸ソーダの特徴と違いをまとめてみました。

重曹とセスキ炭酸ソーダの汚れを落とす仕組み

重曹セスキ炭酸ソーダと同じ「アルカリ剤」です。どちらも安全性の高い無機質なので、有機物の界面活性剤よりも環境への負担が少ないといわれています。
汚れやニオイには化学的な特徴があり、「酸性」「アルカリ性」のどちらかの性質をもっています。つまり、“酸性の汚れやニオイ”は、アルカリ剤で中和して落とすことができるのです。酸性系の汚れやニオイは、①キッチンやコンロなどの油汚れ(油煙汚れ)②植物油やバターなどの油脂汚れ③手アカや湯アカなどの皮脂汚れ④食品の腐敗臭や汗のニオイなどがあります。

重曹とセスキ炭酸ソーダの違い

大きな違いは、①アルカリ性の強さと②水への溶けやすさにあります。それぞれに適した使い方を表にまとめました。

重曹とセスキ炭酸ソーダの具体的な使い方

セスキ炭酸ソーダは、水に溶かしてスプレーボトルに入れて使うと便利です。

セスキ炭酸ソーダ・スプレーの作り方

セスキ炭酸ソーダを汚れ面にスプレーして使う方法です。小さじ1杯程度のセスキ炭酸ソーダを水(500ml)で溶かし、スプレーボトルで保管します。スプレーボトルは、ガーデニング用など、ホームセンターやDIYコーナー、100円ショップなどでも購入できます。

使用例)換気扇やガスレンジ・クッキングヒーター、キッチン壁の掃除など

重曹スプレーの作り方

重曹水を汚れ面にスプレーして使う方法です。大さじ1杯程度の重曹をぬるま湯(300ml)で溶かし、スプレーボトルで保管します。スプレーボトルは、ガーデニング用など、ホームセンターやDIYコーナー、100円ショップなどでも購入できます。使用例)キッチン壁やコンロまわりの掃除など

重曹粉

重曹の粉のまま使用します。湿気やすいので密閉性の高い容器で保存します。使用例)キッチンのシンク磨きや換気扇のひどい油汚れ、脱臭剤など

キッチンまわりの掃除に

セスキ炭酸ソーダは、重曹(ごく弱いアルカリ性)よりも強い“弱アルカリ性”です。油汚れに関しては、重曹の約10倍の洗浄力があるといわれています。強い油汚れには「セスキ炭酸ソーダ」、弱い油汚れには「重曹」、クレンザーなら「重曹」という使い分けもできます。

キッチンまわりの掃除

キッチンまわりの汚れの大半は、油煙などの油汚れです。

1.フライパンやフライヤーからの油ハネ

・コンロ回りやキッチン壁、キャビネット、シンク

2.炒めものなどの油や調味料などの飛び散り

・コンロ回りやキッチン壁、キャビネット、シンク

3.食器汚れ

・シンクや排水口、生ゴミ入れ

4.フライパンやフライヤーから油煙

・レンジフードや換気扇、キッチン壁、キャビネット、吊り戸棚、シンク

「1」「2」「3」の汚れは、比較的目につきやすく調理後に掃除される場合が多いのですが、「4」の油煙は、広範囲に広がり汚れが目立ちません。汚れは少しずつたまり、気づいた時にはベトベト状態になっていることも・・・・。油煙の掃除は、定期的に行うことが大切です。

その他の使い分け

重曹のその他の使い方

鍋のコゲ落とし

鍋にコゲがついた時、水と重曹を入れて沸騰させます。沸騰後は火を止めて数時間放置するとコゲが浮いてきます。アルミ製の調理器具はアルカリで黒ずむためできません。

冷蔵庫やゴミ箱、下駄箱の脱臭剤

小瓶やお茶パックなどに重曹粉を入れて使います。脱臭効果は約2ケ月ぐらいで、脱臭効果がなくなると掃除などに使用できます。

セスキ炭酸ソーダのその他の使い方

冷蔵庫や三角コーナー、排水口の消臭

セスキ炭酸ソーダ・スプレーでニオイを中和します。

浴槽や浴室の掃除

セスキ炭酸ソーダ・スプレーを吹きかけて、スポンジでこすります。

アルカリ洗濯

アルカリ剤には、皮脂などの油性汚れを自然乳化(けん化)して落とす働きがあります。他にも垢や血液、食品のタンパク質汚れもある程度落とすことができます。洗濯洗剤よりも洗浄効果は弱いのですが、軽い汚れ落としに適しています。

アルカリ洗濯の仕方

  1. 水30Lに対してセスキ炭酸ソーダを小さじ2杯〜大さじ1杯入れて、洗濯機を軽く回して溶かす。
  2. 洗濯物を入れて3時間〜8時間くらいつけ置きする。前の晩につけ置きして、翌朝に洗う方法もあります。

洗いは5分程度で十分。すすぎは1回でOK

まとめ

重曹とセスキ炭酸ソーダは、上手に使い分けることでお掃除がラクになります。

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